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足立昌優 ものづくりの考え

いいものを作る人は、いい問いを持っている

答えを出す力より、いい問いを立てる力。仕事の質を決めるのは、問いの質だという話。

いい仕事をする人を見ていると、あることに気づきます。

答えを出すのが、うまいのではありません。 いい問いを、立てるのがうまいんです。

今日は、問いの話をします。 これは、私たちがものを作るうえで、いちばん大切にしていることの一つです。

答えは、問いで決まる

どんな答えも、その手前にある問いから、生まれます。

問いが浅ければ、答えも浅くなる。 問いがずれていれば、どれだけ立派な答えを出しても、的を外します。

「どうすれば、かっこよくなるか」 この問いから出てくるのは、見た目の答えです。

「どうすれば、伝わるか」 この問いから出てくるのは、本質的な答えです。

同じ案件でも、立てる問いによって、行き着く先が変わる。 だから、いいものを作るには、まず、いい問いを立てなければなりません。

答えを探す前に、問いを問う。 ここが、すべての出発点です。

いい問いは、深いところを掘る

では、いい問いとは、どんな問いか。

それは、表面ではなく、深いところを掘る問いです。

「このデザインを、どうするか」ではなく。 「そもそも、これは何のためにあるのか」

「どの機能を足すか」ではなく。 「この人が、本当に困っているのは何か」

浅い問いは、目の前のことしか見ません。 深い問いは、その奥にある、本当の課題に届きます。

いい問いを立てられる人は、すぐに答えに飛びつきません。 まず、問いを深く掘る。 本当に解くべきは何かを、見極めようとする。

その掘り下げの深さが、そのまま、仕事の深さになります。

問いを立てるには、勇気がいる

ただ、いい問いを立てるのは、簡単ではありません。

なぜなら、問い直すことには、勇気がいるからです。

言われたことを、そのまま受けて、答えを出すほうが、楽です。 波風も立たないし、早く進む。

でも、「そもそも、これは必要ですか」と問い直すのは、勇気がいります。 相手の前提を、いったん立ち止まって、疑うことだからです。

その勇気を持てるかどうかが、分かれ目になります。

問いを立てない人は、言われた通りの答えを出す。 問いを立てる人は、本当に解くべき課題を、見つけにいく。

この違いは、大きいです。

問いは、一緒に立てるもの

もう一つ、大事なことがあります。

いい問いは、一人で立てるものとは限りません。

依頼してくださる方と、対話しながら、一緒に立てていく。

最初は、ぼんやりした要望だったものが、問いを重ねるうちに、はっきりしてくる。 「本当にやりたかったのは、これだったんだ」と、相手自身が気づく。

そういう瞬間に、いい問いは、立ち上がります。

だから、私たちは、すぐに作り始めません。 まず、一緒に問いを立てる時間を、大切にします。 いい問いさえ立てば、答えは、自然と見えてくるからです。

COCTOがしていること

COCTOは、答えを急いで出す会社ではありません。

まず、いい問いを立てることに、時間をかけます。 これは何のためにあるのか。 本当に解くべき課題は、何か。

その問いを、依頼してくださる方と一緒に、深く掘っていく。 問いが定まれば、あとは、その答えを形にするだけです。

早く答えがほしい方には、他に合うやり方があります。 本当に解くべき問いから、一緒に考えたい方は、一度お話しできればと思います。

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