COCTO
← Insights
足立昌優

便利なものが、いいものとは限らない

便利さは、今や無条件に良いこととされている。でも、便利になる過程で失われるものがある。足すのではなく、本当に必要かを問うという話。

便利なことは、いいことだ。

そう、疑いなく信じられています。

より速く。 より簡単に。 より多機能に。

その方向に進むことが、正しいとされている。 誰も、それを疑いません。

でも、便利なものが、いつもいいものとは限りません。

便利さが、奪うもの

便利になるというのは、何かの手間が省かれるということです。

そして手間が省かれるとき、その手間の中にあった何かも、一緒に消えることがあります。

手書きの手紙が、メッセージ一通になる。 豆を挽いて淹れるコーヒーが、ボタン一つになる。

速く、簡単になりました。 それは間違いなく便利です。

ただ、手紙を書く時間にあった、相手を思う時間。 コーヒーを淹れる数分の、静かな手ざわり。 それは、便利さと引き換えに、そっと消えていきます。

便利さは、時間を生みます。 でも同時に、その時間の中にあった何かを、失わせることもある。

便利になったぶん、何が省かれたのか。 そこに、目を向ける価値があります。

機能を足すほど、伝わらなくなる

これは、ものを作る仕事でも、同じことが起きます。

便利にしようとして、機能を足していく。 あれもできる、これもできる。

その結果、何が起きるか。

何のためのものか、わからなくなります。

全部できるものは、何が得意なのかが伝わりません。 一つのことに秀でたものより、十のことをこなすもののほうが、印象に残らない。

便利さを追い求めた結果、いちばん伝えたかったことが、機能の山に埋もれてしまう。

足せば足すほど、便利になる。 でも、足せば足すほど、ぼやけていく。

この二つは、同時に起こります。

選ぶ側の目が、問われている

便利なものが溢れる時代は、裏を返せば、便利さでは差がつかない時代です。

どれも便利。 どれも多機能。 そうなると、便利さそのものは、もう選ぶ理由になりません。

だから、問われるのは、選ぶ側の目です。

その便利さは、自分にとって本当に必要なのか。 その機能は、本当に使うのか。 便利だから、という理由だけで、取り入れていないか。

溢れるものの中から、要るものだけを選ぶ。 全部を取り込むのではなく、自分に必要なものを見極める。

便利さに流されないことが、これからは価値になります。

COCTOが、便利さと付き合う方法

誤解のないように書いておくと、便利さを否定しているわけではありません。

速く作る道具も、多機能な仕組みも、必要なら使います。 便利であること自体は、悪いことではありません。

ただ、順番が違います。

便利だから足す、ではない。 本当に必要かを問うてから、決める。

便利さに流されるのではなく、本質から逆算する。 その事業に、本当に要るものは何か。 それを見極めてから、便利な道具を選ぶ。

これは、私たちがずっと書いてきたことと、同じです。 効くとわかっていてもやらない。 速く作れても、決める時間は急がない。 言われた通りには作らない。

すべて、便利さや速さに流されず、本質から考えるという、一つの姿勢の別の顔です。

COCTOがしていること

COCTOは、便利なものを足す会社ではありません。

本当に必要なものを見極めて、それ以外を削る。 便利だからという理由で機能を増やすのではなく、その事業の本質から、要るものだけを選ぶ。

便利さは、目的ではなく、手段です。 何のために便利にするのかを見失わないことが、いちばん大事だと考えています。

とにかく便利に、多機能にしたい方には、他に合う選択肢があります。 本当に必要なものだけを残したい方は、一度お話しできればと思います。

言葉と導線を、研ぎ澄ませる。

貴社の「指名買い」につながる設計を、無料で診断します。

無料診断を申し込む